ひのき飛散も少なくなりましたが、まだ1センチ四方に一個程度の飛散がありますし、患者さんの中には、
「もぉいいだろうと薬を辞めたらまた出てきました。」という方もいらっしゃいます。
でも、連休までには、飛散も終わっていると思われます。
今年は、割と早く花粉が飛び出しましたから、終わるのも早かったようです。
しかし、医院近くの愛宕さんなどには、“かもがや”が、沢山生息しています。“かもがや”は、福岡市では、今頃から梅雨に入るまで飛びます。
“かもがや”でアレルギー症状が出る方は、ご注意ください。
草取りなども、しない方がいいでしょう。
来年への、ご参考までに、
当院では、免疫療法(抗原特異的減感作療法)を実施しております。
5月の連休明けから、スギ花粉のアレルゲンを用いた減感作療法を行うと、だいたい7割の方に効果が見られて、症状が無くなったり、軽減したりします。
舌下錠の臨床試験も行われておりますが、まだ、発売には至っておりません。
今は、スギとハウスダストのアレルゲンのみが開発されており、皮下注射で行います。
アレルゲンの注射量は、維持量に達するまで徐々に増量します。
維持量に達するまでには、個人差もありますが、1から2週間に一度の来院が、数か月かかります。
維持量に達しましたら、来院は1か月1回で結構です。
そもそもの原因である、アレルゲンを体内に入れますので、注射の後は、副作用その他の症状を観察いたしますので、
30分は当院待合室にて待機していただきます。
と書きますと、なかなか大変で、減感作療法を考える方もちょっと躊躇されるようです。しかし、日本の大学の入試が、スギ花粉飛散中に行われること等を考えますと、特に受験期に入る前の学生の方々に、減感作療法をおすすめします。
保険が効きますし、経済的負担も大きなものではないと思います。